エア銀婚式~この25年を振り返ってみる

またまた久しぶりの更新です(汗)
ちょっと油断していたら季節はすっかり初夏となり、5月24日になっていました。
おかしいなぁ、月に3回ブログを更新するんじゃなかったっけ?と、自分突っ込みしておきます。

ところで、とっても個人的なことですが5月24日は私たちの結婚記念日。
正確には結婚式を挙げた日で、入籍したのは7月に入ってから。
入籍するのを忘れて慌てて役所に行った、というマヌケなエピソードもいい思い出です。

結婚したのが1992年なので、今年でちょうど25年。
銀婚式を迎えたわけですが、夫はもうここにはいません。
さすがに去年は、目の前のことをやるだけで一杯一杯。そんな余裕はなかったですが、銀婚式となる今年は私にとって特別なもの。

すい臓がんがわかったのが、一昨年2015年3月。
あと2年で銀婚式なんだよ。お願いだから、せめて銀婚式をふたりで迎えさせて…。
何度も何度も神様にお願いしました。が、人生そう都合よくできてないですね。
ええ、「ぼっち銀婚式」ですよ。

この25年、いろいろなことがありました。
結婚と同時に、地元の群馬で一緒にお店をやったこと。その経営がうまくいかなくて、お店を閉めたこと。
一度は群馬に帰ったものの、都会のネオンと夢を求めて再上京したこと。
夫婦保険を勝手に解約されたことに私がブチ切れて、離婚騒動に発展したこともありました。
夫も私も束縛されるのが大嫌いなタイプ。
あまりにも放ったらかされた私は、不良に走ったこともありました。(←ここは、あまり突っ込まず…そんなこともあり、私は決していい妻ではないのです…汗)
20年以上も夫婦をやっていたら、それはいろいろあります。だからこそ、一緒に過ごした270日は特別な時間になりました。

夫と私は、同じ射手座とは思えないくらい真逆の性格。
冷静沈着で無口な夫に、猪突猛進でおしゃべりな私。
お互いがお互いのないものを持っていた、ということもあり、アタマに来ることはあっても、夫のことはずっと尊敬していました。
それに、こんな暴れ馬のような私をコントロールできるのも夫しかいないでしょう。
そう考えると、私はずっと夫に支えられていたんだなぁ、と思うのです。
もっと言えば、亡くなった今でも支えられている…そんな気がして仕方ありません。

ふたりでお祝いした最後の結婚記念日は、このケーキを食べました。

チョコレートとかケーキとか甘いもの大好きな夫は、右上のミルフィーユを選んだような気がします。
毎年、結婚記念日とお互いの誕生日はケーキやお寿司など、ささやかながらもちょっとしたものを買ってお祝いするのが恒例だった我が家。
「これ美味しいよ~食べてみる?」「うん、ウマい。これ、食う?」「うん、少しちょうだい」…いつもと変わらない普通の会話も、すごく愛おしくて、当時を思い出すだけで涙が出てきます。

そして、今年の結婚記念日。
「ぼっちだけど銀婚式だもんね。さてと、ケーキでお祝いしよっと」…と一度は外に出ましたが、あいにく雨が降ってきてしまい、あえなく撃沈。

「俺は、こっちがいい」という声が聞こえて(ウソです)、お迎いのセブンスイーツにしてしまった、という安い女でごめんなさい。

やっぱりダメですね。
たとえお供えしたとしても、実際に食べてくれるかそうでないかの違いは大きくて、「最終的に自分が食べるのだから、何でもいいや」と妥協してしまうダメダメっぷり。
きっと夫も空から、「あ~ぁ、また面倒くさがってるし…」と苦笑しているかもしれません。

それにしても、今年はよくアイスを食べます。
これまでアイスをあまり食べなかった私が…です。
父が亡くなったときは、大嫌いだったおはぎが急に好きになりました。
きっとアイス大好きな夫だったので、私の肉体を通してアイスを欲しているのでしょうか。

私の肉体でよければいくらでも貸しますけど、くれぐれも度を越さない程度に…そこんとこ、ひとつ頼みますよ(笑)